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稲作に利用している水源とホタルの話

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ここは、旧北房(ホクボウ)町下呰部(アザエ)地区にある
諏訪の穴という鍾乳洞です。

25年産の朝日はここの水で育ちました。
朝日の圃場だけでなく、この川下にあるおよそ3町の田んぼには
ここの水が使われます。
お届けしたことのある方もございますが、
ひとめぼれを栽培する南條弘之さんの田もこの川下にあります。

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鍾乳洞を流れ出た水は、備中川とその脇の水路に流れ込みます。

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さて、旧北房町はホタルの里として県内では知られて
おりますが、特にここ下呰部地区に多く生息しております。

鍾乳洞を流れる水には石灰成分が多く含まれ、それが
カワニナの殻を形成する成分にもなっているそうです。

するとカワニナが増え、それを食べるホタルも生きる
ことができます。

また、カワニナが食べるのは、岩肌に付く苔や藻です。

苔や藻が生息するには多少の窒素成分が水中に
あることと、川の流れが速すぎないこと。

実は、ホタルは清流では生きられないのです。
もちろん川が汚れすぎていてもいけません。

今では毎年初夏に私たちを楽しませてくれるホタルですが
昭和20年代後半から30年代にかけて、農薬、河川改修、
乱獲などで一時、絶滅の危機にさらされたことがあります。

ホタルの名所と言われる場所にはこうした
経緯がありました。
でもこれはほとんど全て人が招いた結果なんですね。

ホタルが生息する川の水、お米作りの一つの指標として
捉えています。


by asse_everblue206 | 2014-03-20 10:14 | 北房の風景

有限会社安達商店 四代目のブログ 米屋で自然栽培農家でフルマラソンランナー。


by asse_everblue206