2014年 04月 09日
お米の紹介 <朝日>
収穫直前の朝日の様子です。
近づいてみると茎が太くて、「たくましい」姿をしていました。
朝日は岡山県の在来品種で、現在国内で流通しているお米の中でも
唯一人工交配していない品種です。
コシヒカリやササニシキの祖先にあたります。
かつては「東の亀の尾、西の朝日」と呼ばれるほど人気があり、西日本各地でそだてられていました。しかし、農業の機械化により、コンバインで収穫するときの脱粒が激しく、また肥料を少し多めにあげただけで倒れやすくなるといった、栽培に手がかかるため、次第に生産量が減っていきました。
地元の農家さんに県北では育たないとも聞いていました。
日照時間、平均気温の関係で、登熟しないと。
ただ、その情報は数十年前のものですが。
現在旧北房町で晩生の品種を育てている方はおられません。
では、なぜ県北部でやってみようと思ったかですが。
「地元でとれた朝日を食べてみたい」
それに加えて、
「地元の朝日を使ったお酒を飲みたい!」
幸運なことに、実は旧北房町には蔵元がありまして、しかもそこで使っているお米は朝日一本なのです。
朝日は普通に食べておいしいだけでなく、酒米としてお酒にも使えるのです。
地元に酒蔵があり、しかも朝日を使っているとなれば、これはお願いするしかないでしょ、
ということで話をした結果、今年度26年産の朝日を使っていただけることになりました!!
もちろん飯用としての販売も行いたいので、作付を増やしております。
今年度の朝日にもご期待お願いいたします。
さて、肝心の朝日の味ですが、おいしいかなという感想です。
と言いますのも、おかずと食べてその真価が分かるお米なのです。
炊き上がりの香りが良く、口に入れると、香りが鼻に抜けた後、
微かに甘さが広がります。
そしておかずの味を受け止める度量が広いことに気づきます。
粘りは控えめで、ほどよい食感です。
一般的に品種の特性を維持するために、農家は種を取らず購入することが多いです。
この朝日は自家採種をしていきます。自然栽培一年目にして、倒れにくい性質を
みせてくれました。
今後、この朝日がどのようになるのか楽しみです。
めずらしいお米を探してる方。
たまにはモチモチしてないお米を食べてみたい方。
県北の朝日はいかがでしょうか。