2015年 07月 06日
谷さん穂肥散布【特別栽培米】
見かけたので近寄ってみた。
すると、たくましく分げつしているイネが見えた。
向こうに谷さんが穂肥を散布しているのが見えたので声をかけた。
すると作業中にも関わらずこちらに来て下さった。
すみません。仕事中ですのに。
いやーそれにしても、順調に分げつしてますね。
「思ったより(分げつ)してるよ。むしろ(茎が)多くなりすぎたわ」
谷さんはこの穂肥をまくまでに、中干しを行い、分げつを抑えようと
していたのですが、このようにどんどん茎が増えていったようです。
穂肥とは、イネでは穂が出る25日前頃にまかれる速効性の、主として
窒素肥料のことをいいます。
穂肥をやることで、一つの穂の籾数を増やし、葉色の低下や枯れ上がりを
防いで粒の充実を促すなど、収量や品質確保に重要とされています。
また一方では、穂肥にもまく適期があり、まく時期が早いと収穫時に倒伏を
まねいて稲刈りがしにくくなるばかりか、収量の減収、品質の低下などを
まねく恐れもあります。反対に遅いと玄米中のたんぱく含有量を高めてしまい
食味の低下などの影響もあります。
つまりは、まくにはイネの見極めが必要で観察力が重要なのです。
気になっていた草の様子、イネの様子、肥料の効き具合などを聞きました。
草は例年通りの印象なようです。いつもは田植え前に一度除草剤を
まかれますが、それ無しでもさほど変わりはないとのこと。
また、二度の代かきの効果があるようだとも言われていました。
草抜きが大変で腰を痛めた!なんてことになったら、どうしようかと
思っていたのでひとまず安心しました。
これ難防除雑草と言われている草です。
田植え後にまいた除草剤が効く草ではありますが、やはりこうして
生えてきます。
それにしても、ほとんどありませんね。
と言うと、
「まあ、(田んぼに)入って、取ってるんだけどね」
とのこと。
そうなんです。除草剤一発でこれだけ効果があるのは、除草剤だけの効果
ではないのです。来年草が増えないようにと、谷さんは以前から
除草剤後に生えてきた草を抜きに入って取っているのです。
「特に、この草(ホタルイ)はやっかいだから、毎年取ってるんだけど
必ず生えてくる。どうなっとるんだろうな(笑)」
草が生えて困るほど草が生えないのは、除草剤の効果だと思いますが
来年困らないように、田が荒れないようにという思いから
毎年田に入っておられる姿勢には頭が下がります。
もう一、二回は入ろうかと思っているよ。
と言われていました。
私も負けずに良いイネを育てるべく、草を抜きに田に入ります!