2015年 09月 05日
谷さん稲刈り【特別栽培米】
奥さんと息子さんが軽トラで来られました。
しかも、荷台のグレンバッグいっぱいに籾が入っています。
あれ!?谷さんは10日頃の稲刈り予定では??
と思うより先に、奥さんに、
あんた、稲刈りの写真は撮らんでもいいの?
と言われ、動揺しつつすぐさま田んぼに向かいました。
籾の受け入れは弟たちがいるので、大丈夫でしょう。
というわけで、田んぼにやってくると、すでに3分の1は済んでいました。
稲刈り中は刈った稲の匂いがプ~ンとしてくるんですよね。
ぐるりと一周してこちら側に戻ってこられるとすぐに、谷さんは
コンバインにたまった籾をグレンバッグに移されていました。
田植え中もそうだったのですが、機械操作をしている時は
集中されていて、話しかける余地がございません。
ですので、作業が終了してからお話を聞こうと思います。
田んぼに降りてみると、連日の雨にも関わらず、機械が
入れる程度に土が固まっていました。
こちらが、手間暇かけて育てられたヒカリ新世紀の穂です。
たくさん実がついていて、収量に期待がもてます。
奥さんは落ちている穂を拾われていました。
一穂一穂を大切にされている姿勢が、よい稲を作るのです。
息子さんもお手伝いに戻られていました。
この日は軽トラの運転手として、当店まで何往復もされていて
お忙しい中私の話し相手にもなっていただきました。
「今年の収量はいつもより少ないかもしれないね」
と言われ、どうして分かるのか聞くと
「(コンバインに籾が満タンに)たまった時になるブザーの間隔が
遅い気がするからね」
なるほど。いつもお手伝いをされているからこその見立てですね。
スイスイと稲を刈っていく谷さん。
今は機械で刈るのが一般的になりましたが、機械が入れる程度に土が
固まっていないと刈ることが出来ないのです。
機械で刈るなら、その機械が入れるように土を固めておく。
当たり前のことのようですが、お天気相手だと毎年同じようにいくとは
限りません。
当たり前のことを当たり前にするという意味では、経験豊富な
ベテラン農家にはかなわないなと思います。
残りの籾の搬入をお待ちしています。