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大地の再生講座 前半 広島

「ここのコンクリートのU字溝で水と空気の流れが滞っています」

大地の再生講座 前半 広島_b0328796_10381553.jpg

講座初日、建物周辺と庭を調査しながら、観察する視点を
一つ一つ矢野さんが的確かつ丁寧な説明を受けました。



今日は広島である講座が開かれ参加させていただきました。
その講座の講師は矢野智徳さん。
以前、ネットで矢野さんの講座の記事を読んでから、
是非参加したいと思っていました。


講座初日は、一時間ほどの座学を終え、早速建物と庭を見て
回りました。

生えている草、植えられている木、庭に置かれた材木、
土の固い場所柔らかい場所、この建物のある土地だけでなく、
周囲の山や川の地形を含めてどのように手を入れていくかを考えます。


写真のU字溝は雨どい代わりに、屋根に降った雨水を道路に流すために
設置されたものです。
「ここには屋根からの雨水だけでなく、地形から見て庭の水も
集積してきます。しかし、(U字溝により)空気が通りにくく、それにより
土中に水が抜けることも出来ずにこのように土が締まってきます。」

「土を掘るにも、どの程度掘るのか、それは現場で土を見て、触り、
匂いを嗅ぎ、その場その場で判断をしなくてはいけません。
ただ深く掘ればいいというわけではありません。」

「一見、元気に草が生えているように見えても、なんとか
ここで生きられる草が生えているにすぎません。」

庭に生えている草を見ても、こんなものなのでは?としか
見えなかったのですが、土を踏んだ感触を確かめながら
歩き回っていると、その違いに気づきます。

矢野さんが、空気と水が滞っているために草がいじけていると
いったU字溝寄りの土は固く締まっていて、
ここはもと田んぼとして使われていたという庭は、確かに春先に
田を起こして少し乾いた田を踏んだ感触に似ていました。


いままで何となく見ていた北房の景色や田んぼの風景ですが、
こういう視点で見たことはありませんでした。
今年稲刈りが大変だった、あのぬかるむ田んぼですら空気と水が
循環する田へと変えていけるのではないか。
今からすぐにでも、手を入れたい気持ちになりました。



by asse_everblue206 | 2015-10-31 18:39 | 土づくり

有限会社安達商店 四代目のブログ 米屋で自然栽培農家でフルマラソンランナー。


by asse_everblue206