2016年 03月 05日
籾殻くん炭の作り方
手順は、燃やして、火を消して、乾かす、です。
原料の籾殻は昨年採れた朝日の籾殻です。
製造するのに、くん炭器というホームセンターで1,600円ぐらいで
買える道具を使いました。
このくん炭器の底に、新聞紙など燃えやすいものを入れて火をつけます。
わりとすぐに燃え尽きるので、新聞紙なら底の部分がいっぱいに
なるくらい入れても良いかと思います。
火をつけたら、すぐに籾を山のように積みます。
すぐそばにもみ殻を置いておくと、作業がスムーズです。
この時、白い煙が出ていないと失敗です。
籾殻に火が燃え移る前に、火が消えています。
始めからやり直しはなかなかつらいので、籾殻を積み終わるまで
消えない程度に、新聞紙などを詰めておくことをお勧めします。
そのまま30分ぐらいで、筒の付近が黒くこげてきます。
さらに二時間が経過すると、かなり黒い部分が多くなります。
放っておいてここまで全体的に黒くはなりません。
これは何度か切り返した後の写真です。
まず黒い斑点のように焦げてきます。
そのぐらいまで焦げてきて、初めて下からすくうように
スコップなどで返しを行います。
ある程度放っておくほうが早く出来るようです。
灰にならないように、こまめに返していたのですが、
かえってそうすると時間がかかるようです。
スコップを使い内側から返しながら、全体を焦がしていきます。
ここまでで5時間かかりました。
この日は、風が強くだいぶ周囲に吹き飛ばされてしまいました。
くん炭を作るのは、やはり風が穏やかな秋がいいようですね。
次はくん炭器を取り除き、平らにして水をかけ消火します。
煙が出なくなるまで、じょうろで水をかけます。
かけた水は、5リットルバケツで6杯分くらいです。
かけたらその都度、返しを行うと、早く消せます。
今回は川の水をくんできて、じょうろで散水しました。
蛇口からホースを引っ張れなくても、このくらいの
量でしたら、バケツとじょうろで十分火を消せます。
いちいち川に水をくみにいっていたので、30分ほど
かかりました。蛇口から取れれば、もっと早く消せるでしょう。
火の消し方が甘いと、翌朝真っ白い灰になっていたり、火災の原因に
なる場合もあるようなので、しっかり水をかけたほうがいいです。
出来上がりはこのような感じです。
多少燃えていない籾殻が残っていますが、これで作業完了です。
あとは、一晩このまま置いて、乾いたらビニル袋などで保管をします。
当店では今年の育苗に、田土と混ぜてこのくん炭を使う予定です。
「育苗土全量北房地区産」を目指しての取り組みです。
有限会社 安達商店 ホームページ
http://www.adachishoten.com/
ご感想・お問い合わせ
adati577@lime.ocn.ne.jp