山田錦使い過ぎの批判に対する獺祭・旭酒造の言い分

清酒業界では有名な話らしいが、旭酒造が山田錦を使いすぎて
他の酒蔵に原料が回らず、批判を受けているらしい。
その批判に対する桜井博志社長の反論があまりに的を射ていて
ぐうの音も出ないほどだ。

「山田錦の取扱量が減ったのは、酒蔵が買えなくなってきたのが原因。
売れないなら農家も作らない。それなのに当社が買い進めると腹が立つ
のか、批判を浴びるようになった」

これは、2日の業界新聞の一面に載っていた記事から抜粋したもの。

兵庫県を例にすれば、平成5年に33万俵の取扱量があった山田錦は
21年には16万俵まで減少した、とある。

酒造好適米という酒造り専用のお米は、作るのが難しいようだ。
この山田錦は背が高く、収穫が近づいてくると台風にヒヤヒヤ
させられそうだ。
また、酒にした時の雑味の原因とも言われる蛋白質が低くなるよう
栽培することが重要らしく、前年まで化学肥料と農薬を多投していた
田んぼでは、すぐに今年から良い山田錦が採れるかというと
そうではないらしい。
そんな難しいお米を、売り先がないのに作ろうとする人はまず
いないだろう。

だからこそ、契約栽培の重要性があるんだろうな。


もはや飯用だろうと酒用だろうと、作り手がそもそもいなく
なっているのが現状。

当店では今後も旧北房地区のお米を扱おうと思えば、
契約栽培という手段を取る必要性が出てくる。



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