2017年 03月 31日
種籾の取り扱い方 脱穀と芒取りの場合
ではないかと思う。
種籾にかかる強い衝撃は「脱穀」と、「芒取り」である。
自分で採種し始めて3年目で、実はまだ種籾の選抜の仕方・
選抜する穂の見極め方など良く分かっていない。
そんなので採種していい稲が出来るのか?と聞かれたら
植えてみなければ分からないと答えるしかない。
ただ、選抜した穂にかかる負荷は最小限におさえるようには
している。
「負荷がかからない」とはこの場合、物理的な衝撃を少なくする
という意味。衝撃を最小限にするには、選抜した穂から手作業で
籾を脱穀することだろう。
籾は時がくれば、植えられている稲穂から勝手に離れ、田面に
落ちる。朝日というお米は、放っておけば本当にこの通りに
自身の一生を終える。籾への衝撃はそれだけで、冬の雪の重みが
それに加わる程度で、ほとんどないと言える。
これになるたけ近づけたい。
当店では、種籾の脱穀の手段として、足踏み脱穀機を使っている。
コンバインやハーベスタよりは、足の踏み加減で回転の調節が
出来るし、異種が混入するのも防ぎやすい。
しかし、回転を調節できるとはいえ、手で触るのは危険なほどで
あるため負荷がかからないとは言えないだろう。
次に芒取りだが、朝日にも芒(のぎ)はあるが、脱穀の段階でほとんど
気にならないくらい取れてしまう。
この芒取りに専用の機械があるが、それを使うまでもなく
種蒔きにも支障はない。
(以前一本ずつ取り除いたことがあるけど大変だった)
この芒取りに循環式精米機を使っている農家さんがいることを
最近知った。1000粒中に15~20粒は籾が割れて玄米になっていた。
その方は、毎年それで育てているが問題ないと言われているが、
何かあった時に農薬は使えないので、こういった籾はなるべく避けたい。
籾は命そのもの。そう考えると、大切に扱いたいと思う。
突き詰めていくと、手による仕事になるが、今後も工夫出来るところは
加えていきたい。
有限会社 安達商店 ホームページ
http://www.adachishoten.com/
ご感想・お問い合わせ
adati577@lime.ocn.ne.jp