2017年 04月 13日
「米作り」と「田植え体験」との違い
祖父母たちは既に米作りを止めているが、頼まれれば重い腰を
上げてやるというのがこの二人だ。
最近思うのは、「田植えをやりたい」「稲刈りをやりたい」
というのは「米作りをやりたい」という意味とは違うのだろうと。
私は「田植え」と「稲刈り」だけやりたいのなら、
「田植え体験」にお金を払って参加すればいいと思っている。
最近は種籾の選別・消毒から始まり、除草作業まで行う
「米作り体験」をやっているところもある。
本格的にやりたいなら、そういうところに参加すればいい。
また、米作りを親祖父母世代がまだ現役で行っているところなら、
手伝いの意味で帰って一緒にするのは一向に構わないと思う。
むしろ、手伝ってあげてほしい。
しかし、私の祖父母はそうではない。
既に米作りは止めている。その上で「田植え」と「稲刈り」を
したいというのは酷な話であるが、以下に簡単に説明したい。
米作りにおいて苗を植えれば米ができると思っている人が
いるのかもしれないが、これは大きな勘違い。
「田植え」と「稲刈り」は米作りにおける数ある仕事の一つ。
田植えの後には、毎日の水管理と畦の草刈りが待っている。
祖父母はこの水管理のために、離れた田んぼに毎日歩いて
通うのが大変だからというのが米作りを止めている理由の一つ。
離れていると言っても歩いて5分もかからない場所。
その程度の距離を毎日通えないということは、米作りを
祖父母にさせるのは体力的にも精神的にも無理な話なのだ。
毎日通わなくても時々でもいいではないか、と思うかもしれない。
それはその田んぼの持ち主の性格やどんな米を作りたいかによるから
一概にはいえないが、祖父母はまかされた仕事は責任を持って
最後まで行う人達である。
そのため、いい加減なことはしない。だから猛暑の日であっても
歩いて通うことになる。
そもそも水の管理とはEnterキーをポンと押せば水が溜まり、抜けるという
世界の話ではない。水を入れ始めたら止めなければならない。
一度田んぼに行けば良いというものではない。
そして畦草刈り。
これまた草を伸ばし放題にしておけば、畦も壊れやすくなるし、
風通しがわるくなる。定期的に伸びたら刈らなければならない。
炎天下の下であっても、だ。
これらを歩いて5分の距離にある田んぼの水管理が大変と言っている
祖父母がすることになる。
だから、思うのだ。
「田植え」と「稲刈り」だけやりたいのなら、「田植え体験」や
「米作り体験」にお金を払って参加すればいい。
もし本当に米作りをしたいのなら、田んぼに毎日通える場所に
いることが最低条件だと思う。
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