2018年 01月 17日
「正しいことをしたければ○○○」 #438
これは1990年代ドラマの傑作である「踊る大捜査線」の和久さんの名台詞であまりに有名である。
そう、90年代では自分の今いる組織を変えたければ、自分がのし上がるか、同じ志をもった上司にのし上がってもらうかのどちらかだった。
ところが、踊る~が放送開始された1997年から20年を経た今では、どうやら「偉くなれ」と言うよりも「辞めてやれ」と現存の組織を見限る傾向にあるようだ。
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「昨年相次いだメガバンク人員削減計画の発表。
メガバンク3社は今後、大規模な店舗の統廃合や人員・業務の削減、効率化に着手する。
そんな中、銀行の将来を悲観し、銀行を去る決断をするものが増えている」
先日のガイアでそんなことを特集していた。
年収1,000万円クラスの30代金融エリートが、銀行という組織を見限り、新しく融資事業を立ち上げるという、まさに「融資金融サムライ」の本音を聞いて思うことがある。
その組織で偉くなるのではなく、いっそ辞めて企業する方が早いのかもしれない。
でも、それは本当に社会のためになっているの??
銀行という誰しもが利用する経済インフラがこのままだと、これからも困る人が大勢出てくるのでは??
室井管理官が「おれは警察を辞めて、アルソックに行き地域の平和を守る」なんて言い出したら、青島も相当に困ると思う。
なぜなら、室井は青島にとって警察という組織の腐敗を止める希望だからだ。
上記の金融エリートがどんな思いで銀行を去ったのかは分からないが、銀行という組織を変えることが出来る立場に最短で近づける位置にいた可能性が高い。
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室井のようなエリートは上にあがることで出来ることがある。
青島のような平刑事でも、そのあふれる情熱で周囲の人の意識を変えることが出来る。
僕はやっぱり90年代の「偉くなれ」という生き方に共感できる。
今もどこかの組織の中で正しいことをしたいと思い続けている人に伝えたい。
「次行ってみよ~」
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