4日目、37.1度前後まで下がってきた。
まだ本調子ではないし、外出禁止期間ではあるが、動けるため仕事を行う。
午前中だけの仕事のつもりで配達に出たが、早々に体に異変を感じ始めた。
背筋が凍るように寒くなり、車のエアコンの温度をいくら上げても効いていないと感じるほど、ゾクゾクした寒気を感じ始める。
二件だけの配達だが、移動時間がかかる分、午前中はたっぷりかかり帰宅した。
その時点で鏡を見れば、まるで別人のような顔面蒼白な男に変わっていて、さすがにこれはマズイとすぐに布団に横になった。
体温を計ると、39.6度まで上がっている。
ぶり返しだ。
週末のイベントが「鰤」なだけに、というくだらないシャレが思い付く間もなく、横になったきり動けなくなった。
この、ぶり返し現象は、過去のインフルエンザ体験からも経験が無く、さすがにこのまま熱が下がらなかったら死ぬんじゃないかって、少し本気で思ってしまうほど、つらいものだった。
体全体が熱くなっていることを感じるのに、恐ろしく寒い。
節々が痛みを訴えているのに、身動き一つ取れない。
これはまさに、浦飯幽助が霊光玉を与えられた直後のような状態であるが、幸いに血が吹き出るまでには至らなかった。
翌朝もこの状態だと厳しいなと思っていたが、熱は37.5度まで下がり、昨日の様態が嘘のように体は楽になっていた。
その翌日、つまり昨日2日には平熱にまで下がった。
咳は多少は出るが、気にするほどではないため、これにて今回のインフルエンザを乗り切ったことになる。