2018年 03月 29日
無農薬栽培の技術を慣行栽培に取り入れる ヒエ対策編 #503
無農薬栽培の技術は一にも、二にも、「田の均平」がとれていることが大前提の技術である。
無農薬栽培だけでなく、慣行栽培においても田の均平をとることがヒエ対策になる。
そして、田の均平をとることは、米作りの基本中の基本である。
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除草剤を使わず稲を育てるための方法は、いくつもある。
「除草剤を使わないイネつくり」には20種類もの抑草法の選び方と組み合わせ方が載っているので、詳しくはそちらを参照されたし。
僕がヒエ対策として過去5年間のうちに試してみた方法は以下の通り。
・畦を30センチ以上に高くつくる。
・代掻きで田の均平をとる。
・一回目の代かきから一カ月ほど田に水を張り、田植え二日前に二度目の代かきを行う。
・田植え直後から水深を5cmに保ち、苗の生長に合わせて10cm、15cmと上げていく。
・二回目の代かきから一週間以内に一回目の除草作業を行う。
この方法で、ほぼ完全にヒエを抑えれた田んぼがあれば、全く駄目だった田もある。
駄目だった田んぼは、田の均平が取れていなかった。
凸凹の田んぼでは水深が20cmの箇所があれが、5cm程度の箇所がある。
そんな田んぼでは5cm程度の箇所でヒエが多発する。
裏返せば、田の均平が取れていて、15cm以上の水深を一カ月維持が出来れば、除草剤など無くてもヒエをほぼ完全に抑えることが出来る。
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上記五つのうち、僕が一番重要だと思うのは、「田の均平をとる」作業。
除草方法をあれこれ試すよりも、まずは徹底して田の均平をとる技術を磨くほうが良い。
そして、それは米作りをする上の基本中の基本である。
田の均平がとれていると、少なくともヒエの発生をそれだけで抑えることが出来る、除草剤を使うにしても田に万遍なく効かせることが出来る。
田の均平がとれていることは、それだけでヒエの除草・抑草が出来ていると言える。
ヒエや他の草を除草するために、何千円、何万円と高い経費をかける前に、まずこれだけやってみよう。
・畦を30センチ以上に高くつくる。
・代掻きで田の均平をとる。
・苗の生長に合わせて水深を上げていき、15cm以上の水深を一カ月維持する。
この三点を行うだけで、わざわざヒエ対策のために除草剤を買わなくて済むはず。
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