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保温折衷苗代の作り方 水位を維持するために全面代掻をしています ♯543



田んぼに苗代を作る場合、田の全面代掻きをしています。

後にプール育苗のように、水を溜めたままにするため、全面代掻きがしてあるほうが水位維持が行いやすいです。

保温折衷苗代の作り方として、全面代掻きをおすすめしています。




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保温折衷苗代の作り方 水位を維持するために全面代掻をしています ♯543_b0328796_05263252.jpg


完成後はこのようになります。
薄らとですが、苗箱を置くラインが見えています。



苗代を作る時の要点二つ。



一、均平をとること。

ニ、上はトロトロ、下はゴロゴロの土の状態にするとこ。



通常の田植え前の代掻きの時と同じく、田の均平をとります。

田が水平であることは、米作りにおいては基本中の基本です。それは、苗代ではより一層重要になります。

そして、あまり練らないようにしています。
下までトロトロになり過ぎると、空気が入りにくく苗の根の伸長の妨げになると思っているからです。

ただ、均平を取るためにトラクターを何往復もさせてしまうこと、その際に土を練ってしまうことが毎年悩ましいです。

この時点である程度平らになっていれば、その後の仕上げが楽になります。


トラクターで均平をとった後、苗代に使う区画を作ります。



苗代を作るのに使っている道具。



一、支柱になる棒


二、区画を分ける紐


三、手直しをするための鋤簾





一の支柱にする棒は何でも構いません。
以前は野菜の支柱に使う「イボ竹」というものを使っていました。
今は電気柵の支柱があるのでそちらを使っています。電気柵にはプラスチックの碍子(がいし)が付いているので線を張るには便利です。

二の紐も何でも大丈夫です。
稲刈り時のすずめ除けに張る紐が二・三年使っていると古くなるので、それを使っています。
ただ、麻紐などのように茶色の紐は、土の色と同じなので分かりにくくなるかなと思います。
丈夫で軽く、ピンと張れて目立つ。
その要素を満たしているのがすずめ除けの紐ですので、おすすめです。


保温折衷苗代の作り方 水位を維持するために全面代掻をしています ♯543_b0328796_05253648.jpg



三の鋤簾ですが、レーキを使っても大丈夫です。
むしろレーキを使う方が平らにしやすいと思います。
ただ、トラクターで平らに出来るなら、部分的な手直しで済みますので僕は鋤簾を使っています。



保温折衷苗代の作り方 水位を維持するために全面代掻をしています ♯543_b0328796_05252500.jpg


水路の溝掃除に使う道具ですが、地を均す道具としても重宝しています。




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ネットで「保温折衷苗代」を検索すると、苗箱を置く場所を少し高い畝にしている人が多いです。

本来は水はけを良くするねらいで、そのように作るのだと思います。

僕のやっているのはどちらかといえば「プール育苗」に近いです。

高い畝を作らないのは、田に水を入れる時間を減らしたいからです。畝が高ければ、それだけ水位を上げるのに時間がかかります。しかし、ほぼ平らであればその分、水を入れる時間も少なくて済みます。


また、苗箱を置く箇所だけを、畦波シートなどで区切っている人が多いです。

僕も初めはそうしていました。その方が水を早く入れることが出来、また水温が上がりやすいからです。

しかし、どうにも一日を通して水位を維持できませんでした。また、その畦を作るのに時間がかかります。
それならと、通常の代をかくように田全面代をかき苗代を作ると水位維持が容易に出来るようになりました。



田んぼで苗代を作りたいと思っている方は参考にしていただければ。






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by asse_everblue206 | 2018-05-09 05:27 | 自然栽培(苗・種籾)

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