2018年 05月 09日
保温折衷苗代の作り方 水位を維持するために全面代掻をしています ♯543
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薄らとですが、苗箱を置くラインが見えています。
苗代を作る時の要点二つ。
一、均平をとること。
ニ、上はトロトロ、下はゴロゴロの土の状態にするとこ。
田が水平であることは、米作りにおいては基本中の基本です。それは、苗代ではより一層重要になります。
苗代を作るのに使っている道具。
一、支柱になる棒
二、区画を分ける紐
三、手直しをするための鋤簾
一の支柱にする棒は何でも構いません。
以前は野菜の支柱に使う「イボ竹」というものを使っていました。
今は電気柵の支柱があるのでそちらを使っています。電気柵にはプラスチックの碍子(がいし)が付いているので線を張るには便利です。
二の紐も何でも大丈夫です。
稲刈り時のすずめ除けに張る紐が二・三年使っていると古くなるので、それを使っています。
ただ、麻紐などのように茶色の紐は、土の色と同じなので分かりにくくなるかなと思います。
丈夫で軽く、ピンと張れて目立つ。
その要素を満たしているのがすずめ除けの紐ですので、おすすめです。
三の鋤簾ですが、レーキを使っても大丈夫です。
むしろレーキを使う方が平らにしやすいと思います。
ただ、トラクターで平らに出来るなら、部分的な手直しで済みますので僕は鋤簾を使っています。
水路の溝掃除に使う道具ですが、地を均す道具としても重宝しています。
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ネットで「保温折衷苗代」を検索すると、苗箱を置く場所を少し高い畝にしている人が多いです。
本来は水はけを良くするねらいで、そのように作るのだと思います。
僕のやっているのはどちらかといえば「プール育苗」に近いです。
高い畝を作らないのは、田に水を入れる時間を減らしたいからです。畝が高ければ、それだけ水位を上げるのに時間がかかります。しかし、ほぼ平らであればその分、水を入れる時間も少なくて済みます。
僕も初めはそうしていました。その方が水を早く入れることが出来、また水温が上がりやすいからです。
しかし、どうにも一日を通して水位を維持できませんでした。また、その畦を作るのに時間がかかります。
それならと、通常の代をかくように田全面代をかき苗代を作ると水位維持が容易に出来るようになりました。
田んぼで苗代を作りたいと思っている方は参考にしていただければ。
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