プロとそうでない人との違いは、目的地に最短距離で到達出来るかどうかの違いだと思っています。
プロの仕事は早いと言われるのは、つまりそういうことで、目的地が見えているからこそ迷いなく進める。だこらこそ早い。
その早さは繰り返し行うことの慣れもありますし、鍛錬とも言えます。
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家を少しさわっている関係で、廃材が大量に出ています。
廃材とはいえまだまだ使える素材のため、垂木などの角材、フローリングなどの板材は仕事で使えるので、いくらか引き取っています。
さて、その角材ですが長いもので3メートルほどあり、それを軽トラで運ぶ際、どうやって運ぶべきかと考えていると、若い大工さんが、紐で簡単そうに固定してくれました。
僕は当初、軽トラの荷台後部にかまして運ぼうとしており、角材は大きく軽トラ前方にはみ出していました。
あまりはみ出すのは良くないと思いつつ、紐で固定するにはそのやり方が分からずいました。
その時、声をかけてくれた大工さんが上記の写真のように紐で固定してくれたのでした。
その仕事ぶりを見ると、特段急いでいるふうではなかったのですが、考える素振りはなく、淡々とされていて、そして早い。
あっという間に3メートルの角材が軽トラに固定されたのでした。
普段からし慣れている、いつも繰り返しているから、既に日常化した技術になっていると感じました。
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今年の苗作りにおける、苗箱に土入れから苗代搬入までのトータル時間は10時間余り。
昨年は五人がかりで行って10時間余りでしたので、今年は三人で行ったわりにはまあまあ早く出来ました。
覆土作業を機械で行った点が、直接の時間短縮になっています。
ただ、作業の機械化だけでなく現場で迷う時間を減らすことが重要だと思っています。
段取りと一言で言えますが、現場では様々な要因が絡み、どうしても手が止まることが多いです。
仕事の日常化を高いレベルで行うには、そうした迷う時間の削減が必要です。
その迷いの削減が結果として、仕事の早さにつながります。