風が強い日にあえて草刈りをする必要はないのですが、草を刈っていて風が強く吹いていれば、ラッキーと思うことが多いです。
それは、草を刈る最適の高さがよく分かるからです。
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※風の草刈りとは、杜の園芸の矢野智徳さんが提唱する草の刈り方です。各地で開催されている「大地の再生講座」で習うことができます。
刈払機はナイロンコードのものを使用します。
草刈りに必要な装備の一つ
サロペットパンツ
風の草刈りにはナイロンコードを使うため、細かく刻まれた草が激しく散ってきます。
普通の作業着だけで作業をすると、主に体の左側が散った草により真緑に変わります(笑)
そのため、こうしたナイロンパンツを重ねて履いておくと快適に作業が出来ます。
体の前側だけを覆うタイプですので、夏場でもめちゃくちゃ暑くなることもないです。
草を刈る高さは風が吹けば分かりやすい
いざ草を刈るにあたり、どの程度の高さで刈ればいいのでしょうか。
それは風が吹けばその目安が分かります。
写真中央の少し背の高い草が、写真右側に傾いています。
この日、風が左から右に吹いていて、葉が激しくなびいていました。
そのなびく位置が刈る高さです。
その高さで刈るとこんなふうになります。
白詰草(クローバー)は風が吹いてもほとんどなびかなかったので、上部の葉を少し落とす程度で済みます。
畦の草を根本から刈らないため、白詰草のような草が茂っているとほとんど上部を滑らせるように刈ることが出来、時間と燃料と体力の節約にもなります。
三週間前と今の畦の様子
三週間前の草刈り後の様子。
今の草刈り前の様子。
三週間前に比べてイネ科が随分生えてきていました。
畦を白詰草のような背の低い草で覆うことが目的ではありません。
勢い良く生えてくるイネ科などの草を排除することが目的でもありません。
草とどのように関わるかで、草はその様子を変えていきます。
根本から刈る草刈りでは疲れる労働かもしれませんが、風の草刈りでは、雑草を生かす草刈りであり、草刈りに対する姿勢が全く異なります。
ぜひ部分的でも試してみていただければ。