2018年 05月 25日
農業とブログの相性 活動日誌的な日記が他者に役立つ ♯559
日記ブログは誰にも役に立たないし、読まれないと書かれている記事を目にします。
ところが農業の場合はそうでもないと思っています。
日々の活動日誌であっても、誰かの役に立てることがあります。
活動日誌的な記事が多い
農業ブログには機械作業のノウハウ、具体的な栽培方法が書かれている記事がある一方で、活動日誌的な記事が多いです。
活動日誌的な記事の特徴として、今年(これから)始める作業が書かれています。
例えば、米作りで言えば「今年の苗作りは田んぼで行うことにしました!健苗を育てたいです。」「除草機導入!今年の草抜きは楽になりそう」
などといった内容です。まあ、これは僕が過去に書いた記事ですが。
こういった活動日誌的な記事では、その結果まで知ることが難しい場合がほとんどだったりします。
僕自身も、あれやった、これやったと書いているものの、では昨年との違いはどうだったか、まで書いていません。
それでは、結局活動日誌的な記事では、誰の役にも立たないのかというと、そうでもありません。
読み方を工夫すれば大丈夫です。
農業の活動日誌的なブログ記事の読み方
一、来年使えるかどうかと考えながら読む
何かしら検索してたどり着いたブログ記事。
その記事には、見たこともない機械・道具、考えもしなかった苗代の作り方、稲や自然の見方など、初めて知る情報が載っていたとします。
それは、来年以降に使えるかどうかと考える材料になり得ます。なんなら明日からすぐ導入出来る技術かもしれません。
結果まで書かれていないくても、良さそう、上手くいきそうと判断出来たらどんどん参考にしましょう。
二、その人の目の前の作業に対する姿勢、考え方を知ることが出来る
活動日誌的なブログ記事では、その人の日記の要素が色濃く出ます。
そのため、目の前の作業に対する姿勢、考え方を知る機会となり得ます。
苗作りを例に出せば、種籾の扱い方、苗箱に入れる土、手作業なのか機械・道具作業なのか、一人でやるのか、手伝ってもらっているのか、苗はいつ育て始めるのか、苗の温度管理の仕方はどうか、など苗作りと一言で言ってもその中には様々な作業があり、全てを書いているわけではないかもしれませんが、一部でもその著者の姿勢や感じ方を知ることが出来、参考になります。
三、ファンの方に日々の作業を知ってもらうことが出来る
ファンの方にとっては、自分が毎年食べているお米、野菜、果物がどのように作られているかを知ることが出来、購入する安心感につながります。
放射性物質、残留農薬の検査結果などは、一般の方が購入するには非常に有益な情報です。
ただ、それだけで選んでいる人は、より安全な農作物があれば、そちらに流れていく場合もあります。
もちろん安全性を客観的に表示することは重要なことです。
ただ、僕はそれよりも日々どんな人がどんな思いで作物を育てているのか、を知ることの方が大切だと思っています。
ただの日記、活動日誌的な記事であっても、それはファンにとっては必要な記事になり得ます。
自然栽培を学ぶためにブログは参考になる
僕は2013年に自然栽培を始めるにあたり、たくさんの記事を読みました。
一記事には一つのことだけでも、過去記事を通して読むことで、その結果まで書かれているブログもあり、大変参考になったことを覚えています。
今でも、日々更新している農家さんのブログはよく見ています。
体系化された栽培方法を知るには、書籍がいちばん良いです。
リンク:自然栽培を独学で始めるために参考にした書籍三冊
一方でブログの良いところは、新しい技術や考え方にリアルタイムで触れる機会にあります。
特に新しい技術や機械を知るには良いです。
除草機に関しては三重県の農家さんが使っていた「和同産業」の動力除草機を導入して作業効率は格段にあがりました。
プロ農家だけでなく、家庭菜園であっても、日々の活動日誌的な記事は誰かの役に立ちます。
これから農業を始める人のために、活動日誌を出来る範囲で公開されてみてはいかがでしょうか。
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