2018年 06月 04日
浅すぎる田起こしと深水代掻きの結末 田植えの失敗談 #569
田を耕す目的は、稲わらと稲株、そして春草の処理のため。
代掻きの目的は、田の均平をとること、土と水を混ぜ田植えをしやすくすることにあります。
どちらも田植えのための作業ですが、やり方によっては、田植えをしにくくしてしまうことがあります。

浅すぎる田起こしと田植えの失敗
「春先に5センチほど浅く起こし、代掻きは練らずに表層部分をかくだけにする」
僕が自然栽培という栽培方法を調べている時、そのようなことを本で読み、また参加した説明会で聞きました。
田を起こすとは、耕すことを指します。
田を起こすのに浅ければ浅いほど良いのかと思い、本当に表層を掻くだけで田植えをしたことがあります。
当時まだトラクターは持っておらず親戚に頼んで起こしてもらっていました。その時に、出来るだけ浅く起こして欲しい、と念を押して伝えていました。
「(浅すぎて)起こしきれなかった所があるけど大丈夫だろうか」
と聞かれましたが、僕は「大丈夫です」と言っていました。
その後、深水で代掻きをしてもらいました。
「ちょっと水が深すぎないかな」
と言われましたが、水は深くても代掻きは出来ると思っていたので、構わずやってほしいと伝えました。
そして、二日後田植え当日。
畦から見ても、稲わらがかなり浮いているのが分かります。
水が減るに従いその量に驚きました。
明らかに稲わらで盛り上がっているところを均そうとレーキを持って田に入りましたが、全く埋め込むことが出来ません。
それもそのはずで、くるぶし程度までしか足が沈まない深さだったので、埋め込むほどの深さが無かったのです。
そして、田植えは失敗しました。。。
その頃は歩行式の田植機を使っていて、進みながら苗を植えていくのですが、苗をその場に置いていくだけで、全く植えてくれませんでした。
どうしたかという、僕は田植機を押し、両親が後から苗を植え直すという、ほぼ手植えとなりました。
僕は申し訳ないし、情けないしで、体力も気力も尽き果てた田植えとなりました。
後にも先にもこんな悲惨な田植えはありません。
稲わらと草の処理には深さは必要
「ロジカルな田んぼ」を読み、浅い(浅すぎる?)田起こしに挑戦した三年目の年、田植えは上記のように大失敗でした。
よく読めば、著者の田植え機は耕してなくても苗を植えれる特殊なもので、普通の田植え機では難しいことが、後になって分かりました。
また、稲わらと草が表層にたくさん残っていたことも、上手く植えれなかった原因の一つです。
稲刈りから翌年の代掻きまでに、二回から三回田起こしを行う農家が多いです。
丁寧にそうした作業を行われた田んぼでは、稲わらだけでなく、稲株や春先に生える草なども見事に埋め込まれ、代掻き後は鏡のように見えます。もちろん平らにする技術によるところは大きいのですが。
「春先一回耕起から代掻き」をするのであれば、稲わら、稲株、あと春草の処理をどうするか。
それには、ある程度の深さに田を起こす必要があると感じています。
7〜10センチ起こし、二回代掻きに変更
田植えの失敗以降、起こす深さを7〜10センチに変えました。
少し深く起こすだけで、稲わら、稲株、春草の処理が格段に容易になりました。
また、二回目の代掻きを導入したことで、初期除草と、最終的な田面の均平を取る作業を兼ねています。
「春先一回耕起と深水代掻き」で実際に田植えをされている方もおられると思いますが、作業の容易さからやり方を少し変えました。
本を読み、または誰かの言っているやり方を真似ることは、実は難しいことです。
特に農業は地域の気性条件が違えば、水利条件、田んぼの土質、持っている道具・機械などもそれぞれ違います。
仕入れた知識、やり方を真似るためには、その人のおかれている条件も真似る必要があります。
ただ、真似たつもりだと、僕のように大失敗をしかねません。
自分の置かれている条件に合わせて、やり方は真似ていきましょう。
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