2018年 06月 07日
農作業にかかる時間は年々減らせる? 「かかる」から「かける」ために作付面積を減らす #572
農作業にかかる時間は年々減らせるものでしょうか。
今年六年目になる米作り、作付面積を昨年から減らしことによる作業時間の削減は大きいです。
しかし、反辺りの作業時間は今のところあまり変わっていません。
作付面積を減らした理由
昨年29年産の作付け面積は、約二町歩(2ヘクタール)。
今年は約五反分減らして、一町五反歩(1.5ヘクタール)で作付けしています。
今年作付け面席を減らした理由は、作業時間がかかり過ぎるからです。
除草剤を使わない栽培のため、代掻き→田植え→除草機がけ、の一連の流れをワンセットで予定を組む必要があります。
除草剤を撒けば一日で終わらせることが出来ますが、除草機をかけることで、余分な時間がかかります。
自然栽培田んぼを広げたいという思いだけで、昨年は一気に面積を広げたましたが、管理が行き届かず、草を大量に生やし、結果収量減という本末転倒なことになってしまいました。
また、早朝から家を出て、夜遅くに帰ることが増え、妻に負担がかかること、また家族で過ごす休日も仕事を入れざるを得ない日が続いたことも、作付け面積の見直しをした理由です。
「かかる」から「かける」へ
昨年までただ「かかっていた」時間を、わざわざ「かけている」作業があります。
それが、代掻き。
米作り、稲づくりにおいては「苗作り」が、田作りにおいては「代掻き」が重要だと考えています。
昨年までは、田植えをしやすくするため、除草を目的としていたため、ただ時間がかかる作業でした。
今年は米作りの基本ととらえて、時間をかけて行っています。(今はまだ「かかっている」と言えるかもしれませんが。)
もちろん、早く出来るにこしたことはありません。
これまでは、除草機の導入により、生えた草を抜けばいい、または最終的に手で抜きに入れば良いと安易に考えていました。
草のことしか考えてなかったのです。
田が平らであることは、それだけで草が生えにくい環境であり、なにより稲が均等に成長出来る環境です。
田を平らにするための時間は、十分「かける」に値する時間です。
まずはその基本が出来てから、作付面積を広げるべきだったのです。
無農薬栽培は「米作りの基本」の上に成り立っている
「自然栽培をやっている」と言って、米作りの基本を疎かにしていたなと感じています。
それは、田を平らにすること、苗を植えること、時期には田の水をしっかり抜くこと、だったりします。
「無農薬栽培だから時間がかかる」ではなくて、「米作りに時間をかけている」と言えるよう、それはいくらでも時間をかけるわけではなく、限られた時間の範囲内で行うことを意識しつつも、基本のことに時間をかける、ということ。
作付面積が広いからこのくらいでいいやと思うなら、それは自分の能力にあっていないということ。
作付面積を広げることで、自分自身の能力の無さを言い訳にしていたのかもしれません。
今はまだ「意識しているけど出来ない」レベルですが、「意識しながらなら出来る」へ。
そして、「意識しなくても出来る」へ進むために、きちんと時間をかけていこうと思います。
その結果として、農作業にかかる時間は減っていくのです。
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