2018年 06月 20日
深水管理はヒエ抑草効果のある管理方法だとやっと体験出来ました
今年もヒエに苦戦していると書いた二日後、大雨が降った翌日に田の中に見に入ると、実はヒエにめっちゃ効いていることが分かりました。
そして、やっと知識としてだけでなく、効果を体験することが出来ました。
ヒエに抑草効果がある深水管理とは
深水管理とは、苗の成長に合わせて、水深5センチから徐々に15センチ以上に上げていく抑草方法のことです。
※ここでいうヒエとは、タイヌビエやイヌビエのことを指します。
食用に栽培されているヒエは、タイヌビエやイヌビエのような野生種とは別物です。
ヒエが成長しようと発芽後に葉を伸ばす性質を逆手に取る管理方法で、水を自由に使える田んぼではおすすめのヒエ対策方法です。
毎年上手くいかなかったのは、やはり水深が足りなかったせいだと、今年分かりました。
ヒエ田んぼでも効果を発揮していた
ヒエ田んぼとは、ヒエが優先種となり、ヒエが異常に生えてくる田んぼのことです。(そんな言葉はありませんが、勝手にそう呼んでいます)
深水管理が効果的なことは何年も前から知っていました。でも分かっちゃいるけど抑えられない、そんな田んぼがありました。
それが今年はイネを犠牲に(!)して、田植え初期から水深を深いところで10センチ以上をかれこれ16日間ほど続けた結果、これまでとは違った結果になっています。
一回目の除草に入った時(代掻き後五日目)、早くも水面下でヒエがわんさか生えているのを確認して、発芽の早さに驚いていました。
二回目の除草に入った時(田植え後11日目)はヒエのほうが元気に見えて、こりゃ今年も駄目だったかと落胆しました。
リンク:水深を5センチ以上にした場合のヒエの生え方 ヒエ田んぼに今年も苦戦してます
けれど、それから五日経った昨日田に入り見てみると、なんとヒエが理想通りの枯れ方をしているではありせんか。
ヒエは発芽こそ水中でも可能ですが、発芽後は酸素を求めて空気中に出ようと葉を伸ばします。
しかし、水が深いと徒長(葉や茎がひょろひょろに伸びた状態)し空気中に葉を伸ばす前に疲弊しやがて枯れます。
また、一定以上の水深では発芽そのものが著しく減少することもいろんな人の研究の結果分かっています。
今年は手除草いらないかも
もしこのまま、後続の種子が発芽しないようなら、今年は手除草に入らなくても済むかもしれません。
ヒエ田んぼでは夢にまで見た光景です。
夢と言えば大袈裟かもしれませんが、本当そういっても過言ではないくらいこれまで苦しめられてきましたから。
そして、来年からは水深の程度を観察しながら栽培出来ることになります。
深水にすれば防げることが分かりましたから安心感があります。
出来るかどうか分からないうちは不安だけでしたから、この違いは大きいです。
29年産 自然栽培米 発売中
・朝日・きぬむすめ・にこまる
http://komeya4th.exblog.jp/28032771/
有限会社 安達商店 ホームページ
http://www.adachishoten.com/
ご感想・お問い合わせ
adati577@lime.ocn.ne.jp