2019年 01月 14日
お米の洗い方 初めの水は浄水か、ミネラルウォーターが良いです
お米を洗う時、初めに使う水は浄水か、ミネラルウォーターが良いです。
無洗米は洗わなくても大丈夫か
お米のお得先の奥様から、ある質問をいただいた。
「無洗米は洗わなくても大丈夫なんかな?」
まずその質問に答えると、無洗米は基本的には洗わなくても大丈夫です。
濁りが気になる人は一回~二回水を変えれば良いです。
学校の授業に使うお米を、先生方が無洗米を希望しているとのこと。
子供たちが洗っている途中にこぼしたり、生徒数が多いので一人一人にそもそも指導することが難しいから、水をそそぐだけで大丈夫な無洗米が良いという判断をした、かどうかは分からない。
はっきりしていることは、こちらの学校の授業ではお米の洗い方を習うことは出来そうにないということである。
白米は病気の元凶だ!と言われんばかりの昨今のご飯事情の中、子供たちは家庭でお米の洗い方を習う機会はあるのだろうかと少々不安になった。
お米の洗い方
お米の洗い方は検索すれば多くの方が書かれてます。
以下は僕が毎日お米を洗っていて特に重要だなと思っていることをまとめます。
・始めにお米が接する水は、浄水かミネラルウォーターが良いということ。
・お米は研ぐのではなく、洗うまたはゆすぐ程度で大丈夫。
・きれいに透明になるまでゆすがないこと。
上記の三点を守ればおいしいご飯が炊けるスタート位置につけてると思います。
解説を少し。
・お米は特に研ぎはじめの水をよく吸うと言われています。
ですので、初めにお米にかける水は浄水器の水か、市販のミネラルウォーターを使うのが良いです。
初めだけは、カルキ臭のする水道水は避けたいところ。
浄水器は高価なイメージがあるかもしれません。ただ、お米を洗うためだけではなく、普段の料理に使えることを考えると、導入する価値は多分にあります。
水道の蛇口によって付けれるタイプが異なりますが、簡易なタイプであれば一万円前後で購入可能です。
僕が付けているタイプは簡易なものですが、カルキ臭は全く感じなくなりますので、浄水器はおいしいご飯を食べるためにはおすすめです。
・お米は研ぐという言葉のイメージから、ゴシゴシと手のひらで力を入れて洗っている方がいます。
止めた方がいいです。
お米が割れる原因になります。
割れたお米が多いと、炊飯ムラが出来やすくなり、ベタついた炊きあがりになります。
今のお米は精米時に表面の糠が少ないため、ゴシゴシ研ぐのではなく、指先でかき混ぜるように洗うだけで十分です。
スーパーで売られている白米の場合は特に優しくかき混ぜるようにしましょう。
分づき米(七分づき、三分づきなど)の場合も、あまり強くかき混ぜないほうが良いです。
・お米はきれいに水が透き通るまで洗わなくても大丈夫です。
お米を研ぐということは、米表面に付着している糠やほこりなどを洗い流すことを言いますが、お米の栄養分も実は濁り水の中に溶け出しています。
ですので、時間をかけて洗う、きれいになるまで洗う、といったことをしてしまうと良くありません。
家庭で2合から3合を洗う場合、3分以内に洗い終えたいところです。
また、うっすらと濁りが残っているくらいでちょうど良いです。
子供たちは親からお米の洗い方を教えてもらう
4歳の娘は晩ごはんの手伝いをしたいと言い、妻は大人用(!)の包丁を持たせ、じゃがいもやニンジンを切ってもらっているそうです。
そうして自分も野菜を切ったり、鍋をかきまぜたりして作った料理はよく食べます。
面倒だ、手間だ、糖質制限だ、と言って家庭でお米を炊く機会が減っていると聞いたことがあります。
共働きの家庭が増えている中で、子供とゆっくり料理をする時間は減り、また料理をする機会そのものも減っていることは予想できます。
そんな中、食卓の基本であるご飯、その元となるお米の洗い方を子供たちは誰から教えてもらえば良いのでしょうか。
上気したとおり、小学校の授業でその機会を得るのはなかなか難しいようです。
であるならば、家庭で習うしかありません。
「ご飯を炊く」という行為は「料理」と考えましょう。
おいしいご飯をいただくためには、そのために「計量」、「洗米」、「水加減」、「浸水」、「蒸らし」、「炊飯完了後のご飯のほぐし」、炊飯器であれば「保温ボタンを切る」という行為が必要です。
その中でも「洗米」はかなり重要な仕事です。
上記の3点に気を付けて、お米を洗っていただければと思います。
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