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ヒッチハイクのやり方と考えたこと 僕は今後はやりません


先日友人と久しぶりに会ったことで、当時一緒にヒッチハイクしたことを思い出した。
そのやり方を書いてみます。


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※下ちゃんのお土産、もみじ饅頭


カブでアポなしで京都から鳥取へやってくる下ちゃんという男


普段は普通のやつなのに、時々予期せぬ行動をかましてくれる友人が僕にはいます。

その友人を仮に下(しも)ちゃんとします。

僕は大学生当時、鳥取に住んでいました。
ある夏のカラッと晴れた日、突然下ちゃんから連絡が入り、「今鳥取におるんだけど」と。

彼は当時京都の大学生をやっていた。

ちなみに鳥取砂丘の上がりがけに横切るように通っている9号線の標識には『京都220キロ』と書いてある。

彼はカブで突然やってきた。
その時僕がいなかったらどうするつもりだったのか聞くと、いなかったら適当に遊んで帰るつもりだった、らしい。

下ちゃん、半端ないって!

合流した後、水着を持ってきているというので、二人で(僕もスクーターで)鳥取にある3つの浜(浦富・岩戸・賀露)を泳ぎ回った。




ヒッチハイクのやり方と感じたこと


ある時、再び鳥取にやってきた下ちゃんが、「米子に行こう!ヒッチハイクで!」とか言い出した。

僕は何言ってんだこいつ、という気持ちを抑えることもなく発したと思うが、面白そうなのでその提案に乗ることにした。

かくして、僕は二度目になるヒッチハイクに挑戦することになった。


****


僕が初めてヒッチハイクを行ったのは大学二年の冬。

冬休みに入り友人たちが帰省し始める頃、僕はヒッチハイクで試しに帰ってみようと思いついた。

鳥取から岡山まで。楽勝だ。

そう思えた根拠は、別の友人のヒッチハイク話によるところが大きい。
彼は友人(気になる女の子)と二人で京都からヒッチハイクで鳥取に帰ってきた経験を話してくれたことがある。トラックの荷台に乗せてもらったとか、(女の子の友人と)距離が縮まったとか、どっちが本題か分からなかったが何やらヒッチハイクとは楽しそうだという印象は残った。

そして、彼からいくつかのポイントを聞くこが出来て、大いに参考になった。



準備編 ヒッチハイクに必要なもの


・大きめの画用紙
・黒マジック
・大衆の目にさらされても動じないメンタル




まずは大きめの画用紙を用意しよう。
A3くらいの大きさがあればいいと思うけど、もっと大きくても良い。
とにかくドライバーに見える大きさで文字を書きたいので、それなりに大きなほうが良い。

黒マジックは、後述するが、目的地名を書き直したりする際に必用になる。

最後は強いメンタル。
これはヒッチハイクをしようと思っている時点でおそらく持ち合わせているだろうから、問題ないだろうが、しばらく何台も通り過ぎる自動車のドライバーの目、または歩いてる人の目にさらされることを覚悟しておこう。


実践編 ヒッチハイクのやり方


・広めの駐車スペースが後方にある場所で目的地ボードをかかげる。
・止まってくれなくてもしばらくネバる。
・目的地の書き方を『〇〇方面』ではなく、『〇〇』という近場の地名を書く。




自分がドライバーの立場になると、ボードを持って立っている人を見た時、まずは何だ?と興味がわき、ヒッチハイクかな?と気付き、止まるか止まらないかを一瞬考えると思う。
その時に交通量の多い、片側1車線の道路で止まる所が無ければ、素通り確定。
ところが、交通量がわりかし多くても、少し先に広めの駐車スペースがあれば止まりやすく、格段に乗せてもらえる確率が上がる。


ドライバーは暇ではない。そのため、止まってくれないことが普通であるとまずは理解する。最低でも30分ほどは同じ場所で立ち続けることを覚悟しておこう。


例えば鳥取市内から岡山に行きたい場合、『岡山方面』とするより、まずは『智頭(町)』と書くほうが断然止まってもらえやすい。
智頭町とは、国道53号線を通り、鳥取市内からおよそ一時間くらいのところにある町である。(積極的に移住者を募る先鋭的な町として昨今は知られている。タルマーリーが移転したのもこの町。)
これは確率だけど、鳥取市内を走っている人で、岡山県まで行く人、智頭町まで帰る人のどちらが多いかと考えると、おそらく後者。
目的地を書くときは、知っている範囲で近くの地名を書くほうが、乗せる側も近くまでだからいいかなと思ってもらえやすい。



今後、ヒッチハイクはやらない理由


確か下ちゃんと行った二度目のヒッチハイクは散々な結果だった気がする。
結局止まってもらえなかったか、時間の都合だったかで、電車で米子まで移動して普通の観光旅行になったはず。

それはそれで楽しかったし、少しヒッチハイクをすることに後ろめたさを感じていたから失敗して良かったとさえ思う。


僕は今後はヒッチハイクはやらない。

家族がいるんだからとか、いい大人なんだからというのはもちろんあるけど、やっぱり人の善意に甘えることに後ろめたさを感じる。


初めてヒッチハイクをした時、自分の町の最寄りの駅(自宅から車で20分のところ)まで帰るのに3台の車に乗せてもらった。

今でもその人たちのことを覚えていて、智頭町まで帰るからと乗せてくれた会社員の男性二人、一度は通り過ぎたけど引き返して来て乗せてくれた家族連れのお父さん、同じくらいの息子がいると話してくれて帰りの途中だからと乗せてくれたお母さんと、いずれの場合も人の優しさに触れることが出来て、本当に有難かったし感謝しかなくて、公共交通機関で普通に帰れるだけの持ち合わせをもっていることに後ろめたさを感じないわけはなかった。


これからヒッチハイクをやろうって人の出鼻をくじくことになれば申しわけないけど、この記事を読んだくらいで止めようと思ったなら止めたほうがいい。
あなたはおそらく切羽詰まってないから、普通にお金を払って移動したほうがいい。


それでもやってみるという人の参考になればと思います。





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by asse_everblue206 | 2019-01-27 21:34 | 思い出

有限会社安達商店 四代目のブログ 米屋で自然栽培農家でフルマラソンランナー。


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