2019年11月の瀬戸内海タートル・フルマラソン全国大会で、サブ3.50(3時間50分きり)を達成できました。
小豆島(しょうどしま)で行われるこちらの大会に参加されようと考えている方の参考になればと思い、掲載させていただきます。
今回、フル3回目となるレースです。
※2019瀬戸内海タートル・フルマラソン大会目次
大会参加の経緯とレースプランレース前日レース当日、駐車場(岡山港)・フェリーにて小豆島、大会会場ウェア・持ち物・作戦2019瀬戸内海タートル・フルマラソン、レポートレースの総括大会参加の経緯とレースプラン
大会参加の経緯
3年連続(うち1年は応募してないのだけど)で岡山マラソンの抽選にもれ参加出来ず、今年もダメだったかーと打ちひしがれていたときに発見した「瀬戸内海タートル・フルマラソン全国大会」。
無理して11月にレースを入れなくてもいいのですが、「レース参加+目標タイム」を設定しないと自分は普段のランニングができないタイプです。
その翌週に行われる「国宝松江城マラソン」(2019年12月1日開催)も同時に見つけ、島のアップダウンを走るか、城下町のフラットを走るかの選択にせまられました。
今なら迷わず(!?)城下町のフラットを選びそうなものですが、その時は息子の誕生日祝いを兼ねて家族旅行を考えていたこともあり、「それなら観光もできるし小豆島にするか」と(まさかの)アップダウンコースを選ぶことに。
レースプラン
ネガティブスプリットの一択。つまり後半型で前半は温存して走るプラン。
普段の練習がほぼ10~12キロのビルドアップ走をしていて、後半とばす走り方が体に染みつきつつあり、イーブン(平均ペース)や前半型(前半とばす)の走り方が少し苦手、というか出来ないためです。
スタート~10キロ:5'41/km
10キロ~20キロ:5'31/km
20キロ~30キロ:5'21/km
30キロ~ゴール:5'11/km
この時は、「コース表を見るかぎり高低差はあるようだけど、20~30メートル程度だし、まぁいっか」なんて軽く考えていました。

レース前日
米屋という仕事がら、普段から「30キロの米袋」の上げ下げをしウエイトトレーニングをかかさない、というかせざるを得ない状況ではありますが、レースの前日はなるべく足を使いたくない。
重量物の上げ下げは上半身の筋力を使っているイメージかもしれませんが、実は下半身のほうが重要であり、腰はもちろん、太ももの裏(ハムストリングス)を使います。
足を使いたくない、つまりは仕事をしたくないわけですが、そうもいかず。
午前中に三品種(計25俵、30キロ袋で50袋分)を精米・袋詰めを行い、午後からはホームページの更新や事務作業を中心にデスクワーク。
体幹のストレッチ・翌日の準備などを済ませ、夜の9時過ぎには子供たちを寝かしつけながら自分も寝落ち。
レース当日、駐車場(岡山港)・フェリーにて小豆島、大会会場
早朝4時起床、近くのコンビニで朝ご飯を調達し、4時40分、フェリーに乗るべく岡山港へと向かいます。岡山港まで1時間20分。
6時少し前にフェリー乗り場のある岡山港へ到着。既にマラソン参加者の車の行列が出来ていました。
この大会会場までのアクセスで一番心配していたのが、岡山港に駐車できるのか?問題。
幸い大会運営側より大会参加者専用駐車スペースが港内に確保されており、駐車するまで10分~15分ほどかかりますが駐車は出来ると思います。駐車料金は500円。
岡山港発フェリー始発は6:20、次は7:20。6:20の始発で、人の乗船はほぼ満員、通路に座る・立っている人もいました。自動車の乗船は余裕があるようです。
大会側よりフェリー乗船料金の二割引き(自動車及びバイクは一割引き)券をいただいていたので、往復料金は1,740円でした。(通常は片道1,050円)
小豆島の土庄(とのしょう)港まで70分。
乗船後、朝食をすませ、フェリーの到着を待ちます。おにぎり2個、アンパン一個、オレンジジュース。
土庄港から会場まで2キロほど。シャトルバスに乗り込みます。出来る限り足を使わない作戦。
更衣室のある公民館と大会会場の役場まで歩きで2分ほど。
走り終えた直後の移動は、こんなに離れてたっけと感じました。
ウェア・持ち物・作戦
ウェア
・オークリーのキャップ・Tシャツ、長袖シャツ
・スポーツタイツ:CW-X、adidasハーフパンツ
・ウェーブライダー22
持ち物
・アミノバイタル パーフェクトエネルギー 130g × 2個
・ラップ表
作戦
レースプランは上記の通り、後半追い上げのネガティブスプリット。
アップダウンが多いので、後半の追い上げが出来るのか不明。
初めから5'20/km程度で巡航する自信はなかったので、入りは5'40前後で調子を探りながらのスタート。
2019瀬戸内海タートル・フルマラソン、レポート
スタート〜5km
27分28秒(5'34, 5'36, 5'35, 5'06, 5'34)
一週間前の天気予報だと、当日は曇り時々雨予報でした。ところが、開会式中には朝日が差し込むほど天気が回復!
スタート直後は曇り、その後もときどき日が差すことがありましたが、始終曇り空で推移。予想気温は20度でしたが、体感的に15度~17度ほど。
最高のコンディション!
2キロ過ぎの地点から上り坂一発目。まだまだ余裕。上りは頑張らないけどグイグイ上れる。
こちらの大会は参加人数が3千人規模の大会で、フルだけでみると1,300人足らず。
3時間30分~4時間30分の間からスタートしましたが、ロスタイムはわずか20秒ほどで済みました。
5km~10km
27分26秒(5'36, 5'27, 5'32, 5'26, 5'25)
変わらず5分30秒ほどのペースでたんたんと走る。
上りで前の人を追い抜いた時、ペースが5分5秒とか出ているので、追い抜くのを止めて前の人にペースを合わせる。
計画では5分40秒くらいに設定しているため、上りはそれを割らない程度で大丈夫と言い聞かせる。
美少女戦士セーラームーンのコスプレランナーが下りで多くのランナーを抜いていく。そして上りで追いつく。といった攻防がしばらく続いた。
10km~15km
26分29秒(5'13, 5'26, 5'02, 5'23, 5'25)
コース一番の下りポイントが11キロ過ぎの上りの後に現れる。
ここまできてふと気が付いた。
「これだけ坂が多くて、終盤に5分10秒で走れるだろうか?」
即座に、NO!と判断。
上りは設定ペースで巡航、下りはなるべくブレーキをかけずに転がるように走ることにした。
15km~20km
26分35秒(5'26, 5'04, 5'17, 5'19, 5'29)
長い下りをおりた先の海沿いがフラット(に見える)!このままフラットが続いてくれーと願うけど、すぐさま上り。
その先も小さな上りと下りがずっと続く。
先頭ランナーが早くも折り返してくる。はえー!
アミノバイタル一本摂取。
20km~25km
26分24秒(5'15, 5'18, 5'14, 5'20, 5'17)
こまかい上りと下りが依然として続く。
ハーフまでの予定時間は1時間58分。
下りは自由にペースを上げる作戦がきいて、4分強の貯金が出来ていた。
斜度の緩い上りではとにかく楽にを意識して足を使わず巡航。
早めに二本目のアミノバイタル摂取。
25km~30km
27分4秒(5'23, 5'13, 5'13, 5'26, 5'49)
行きに下った長いくだりを、今度は上る。あぁー果てしなく感じる。
それでもまだ頑張らないを意識して、5分20秒前後を保つ。
しかし、30キロ地点手前の上りで足を使った走りに変更!楽なペースのままだと6分を割りそう。
30キロ過ぎるまでは足を使いたくなかったけど、ここで貯金を使うのはマズイ!
残金3分強まで減ってきた!
30km通過 2時間41分37秒
30km~35km
26分00秒(5'05, 5'06, 5'22, 5'07, 5'20)
ここからマラソンが始まる、と言われる30キロ過ぎからの好ラップ!と言いたいとこだけど、上りでふんばり下りと少しのフラット区間で取り戻すといったことを繰り返す。
比較的斜度の緩い上りと下りが続き、30キロを過ぎたこともあり、スピードは出せるときに出すように走る。
30キロを過ぎるころには、抜かれたり抜いたりすることがほとんど無くなる。
35km~40km
27分39秒(5'34, 5'06, 5'28, 6'00, 5'31)
上りにさしかかるたびに、心が折れそうになり必死に耐える。
歯をかみしめたら息が出来ないので、半分口を開いては呼吸をし、また歯をかみしめるという、要は必死な形相で走ってたと思う。
下りで思うようにペースを上げられない。足の疲労により、上りより下りのほうがきつく感じ始める。
40キロ通過時点で、3時間35分21秒。計画では、3時間37分36秒。
なんとか2分ほど貯金を維持!
残り2キロちょいで14分残してる。キロ6にペースを落としても、サブ3.50だ!
そんなことを考えては何度ペースを落とそうとしたことか(笑)
40km~ゴール
12分4秒(5'39, 5'42, 0'43)
スタート直後、初めに下った坂が40キロ過ぎに再び上りとして現れた。
ここがいちばん心折られそうだった。太ももはパンパン。着地するたびに足がピクピクなる。太ももの前側がつりそうな感じがしたので、ペースを落としてでも避ける。
そして41キロからが本当に長い!これまでの40キロより、ラスト1キロちょいが本当に長い!
少しずつ沿道の応援が増えてくる。
ゴール目前に沿道の男性が
「(3時間)47分切れるよ!いけるよ!」
と声をかけてくれた。
めちゃ元気出た!ラスト100メートルほどを猛ダッシュ(したつもり)!
この時点ではすでにサブ3.50は確信してたけど、元気をもらえた。
前回の吉備路マラソンの時もそうだったけど、沿道の人の「サブ4いけるよ!」の励ましにめちゃくちゃ元気もらった。
こっちのペースが分かってて、的確なタイムの声掛けは本当に元気もらえます。感謝です。
3時間47分26秒
ゴール後
ラストスパートで飛び込んだゴールでは、歓喜のゴールテープを切らせていただきました。一人一人にゴールテープを用意してくれています。
止まって完走タオルを巻いていただいた直後、猛烈な痛みが太もも裏をおそってきた!
ピキッ!と、足がつるわけではなかったけど、たちまちロボットになる。とにかくゴール付近で座り込むのはマズイと思い、少し歩いて小休憩場所へ。
その後、着替えて、用意してもらっていた昼食引換券をもって、お弁当を受け取るが、食べれず。
マラソン直後だからなのか、胃が受け付けないのは三回目にして初めて。
とりあえず飲み物だけ飲んでフェリー乗り場へ。
帰りのフェリー70分が良かった!
乗ってる間はずっと眠ってて、ピキピキきていた太ももと肩回りの痛みがすっかり治まった。
会場からすぐ運転などしてたら事故ってたかもしれないくらい消耗していました。
レースの総括
自分にとっての本番である来年2月の吉備路マラソンに備えて、まずはサブ3.50の目標を達成したかった今回のレースは十分な結果となりました。
こんなにアップダウンの多いコースを10分近く更新できたことで、三か月後の本番で今度はサブ3.5達成への希望がすこーし見えてきました。
ネガティブスプリットをねらったタイムは
前半 1時間53分19秒
後半 1時間54分07秒
おしい!
一分ほど後半の追い込みがきかず。
前半型に切り替えたつもりはないのですが、下りの速度を落とさないことに決めたのは結果的に良かったと思います。
たぶん計画通りのラップを刻もうと、序盤に下りのペースも落としていたら間に合わなかったかも。
前回2月の吉備路マラソンでは30キロ過ぎから、足が棒になりペースをあげるところではなかったのですが、今回は足が残っている感覚がありました。
上りでペースを上げるどころではなかったのですけど(笑)
たぶんレース前に行った二回の30キロ走が効いているのでしょう。
サブ3.5には30キロ走の回数が必須!
本番の2月まで30キロ走を積み重ねようと思います。